FOMCとは

FOMC(Federal Open Market Committee)とは、
連邦公開市場委員会のことで、
米国の金融政策を決定する会合のことです。

FOMCは「エフオーエムシー」と呼びます。

FOMCは金融政策を決定するための投票権を持ち、
米国の様々な経済データをもとに、
金融政策をどうするべきか判断しています。

メンバーは、
FRB7人の理事と、
米国の12の地区銀行のうち毎年持ち回りで決定される5人の地区連銀総裁の、
合計12人で構成されています。
(参照:FRBとは)

ただし、地区連銀5人のうち、NY連銀だけは常任なので、
正確には持ち回りでFOMCのメンバーとなるのは4人です。

さらに、FRB理事の席は7人分ありますが、その選出過程が厳しく、
大統領が指名しても上院が容易に承認しないということもあり、
現在では空席が2つ空いています。

そのため、2016年現在のFOMCは、
FRB理事5人と地区連銀5人の、
合計10名で金融政策を決定していることになります。

12地区銀行
ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、クリーブランド、
リッチモンド、アトランタ、シカゴ、セントルイス、ミネアポリス、
カンザスシティ、ダラス、サンフランシスコ

FOMCメンバー(2016年現在)
・FRB理事
イエレンFRB議長
フィッシャーFRB副議長
ダルーロ
ブレイナード
パウエル
(空席2つ)

・地区連銀
ダドリー・NY連銀総裁
ブラード・セントルイス連銀総裁
ジョージ・カンザスシティ連銀総裁
メスター・クリーブランド連銀総裁
ローゼングレン・ボストン連銀総裁

このFOMCで決定される金融政策が
どのようなものになるのか先行きを読むためには、

金融政策を決定する権限を有する10人のメンバーの考えを、
事前に入手すればいいわけです。

世界の金融市場に多大な影響を与えるのは米ドルです。

世界での取引において87/200と、
4割以上のシェアがあります。

そのため、シェアの高い米ドルに注目することは、
世界の為替レートへの影響を把握することになります。

あまりにも唐突に金融政策が変更されると、
世界の実体経済を巻き込んで大混乱が起こります。

ゆえに、今後の金融政策がどのようなものとなるのか、
FOMCメンバーは講演などを通して、事前にアナウンスします。

これは、精度の高い情報源が裏付けされているため、
確度の高い情報となります。

政策金利が上がるとその国の通貨は買われる傾向があるため、
そういった発言が行われる経済指標には注意する必要があります。

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